インテリアコーディネーター資格取得への道

こんにちは。irashiikurashi【アイラシイクラシ】のHASHIMOTOです。

今回は、インテリアコーディネーターの資格試験を昨年受け、なんとかかんとかの取得。そのお話を綴らせていただきます。仕事をしながら1人でてんやわんやしながらの試験勉強。今後やってみよう!という方や同じような境遇の方、何かの足しになれば幸いです。

インテリアコーディネーターの資格と実務はちょっと違う??

当初、「インテリアコーディネーター」というと室内のカーテンや壁紙、床、家具など内装の色や素材をコーディネートする。
センスが必要な職業と思っておりました。
なので、試験もそういうコーディネート的なものという勝手なイメージでしたが、いざ勉強を始めてみると。。。
設備?エアコンはヒートポンプで?コンクリートとモルタルの違い?法律?覚えるの??
学生時代、暗記科目を苦手としてきた私には出だしから無理な予感しかしませんでした。。

そんな意外な勉強が多いのも、例えばカーテン一つ選択するにしても無限くらいある中で、こういう条件ならこれ、など前提知識が幅広くあると選択肢が絞られる。設備によって部屋の配置決まってくるところもある。基本大事!ということで幅はかなり広く、個人的にはカーペット関連は分かると思っていましたが聞いたことのない言葉などあり、局所的に深すぎ!

こんな言葉使うことになるのだろうか。と思いつつ暗記の日々が始まりました。

試験は1次と2次の2段階

ざっくりとですが、試験は1年に1回。1次試験、2次試験があり。1次試験が学科、2次試験は作図と小論文。
内装で扱う建材・壁紙・照明・家具・設備や、建物の構造、化学、インテリア歴史など住まい全般の学習をし、一定の基礎知識を持った水準と認められて取得できるもの。試験が年一回のみというのもある程度水準を高く保つという思いがあるとかなんとか。

実際勉強を初めてみて、幅がとてつもなく広いですが、触れることもなかったことを学べることは、今思うと楽しさもありました。
木材のことやインテリアグリーン、デザイナーズチェアなど少し知識があると見方がより楽しくなります。
ただ、当時は仕事と勉強の両方がハードすぎ、半分寝ながらテキストを読むこともしばしば。。皆さんそんな感じなんでしょうか。

ここからは試験対策する中で、やって良かったことやおススメなどを書かせていただきます。

1次試験(10月)まで

■やったことと
22年4月から学校に通いました。強制的にその時間を割くことになるので、スケジュール管理ができない私にはよかったです。
毎週1回夜の授業を受けましたが、授業前に1回範囲を自分で学習、授業後はその範囲の過去問を解く。
過去問集は2回~3回解きました。特に出題率の高いところと苦手分野は3回。
模試も2回受けました。自分のレベルや時間の感覚が分かり、結果がダメなときはスイッチが入るので受けることをお勧めします!!
23年からCBT試験(試験日に集まるのではなく、期間中にテストセンターに行ってパソコンでバラバラな問題を解くもの)に変わるとのこと。
合格率が変わってきそうですね。

■よかったこと
一般的ではありますが、やはり地道に過去問を解き、分からな過ぎだなと思うところはテキストをもう一回読み直す。
過去問にもない内容を改めて確認も出来ます。

■おすすめ
試験対策YouTubeを配信している方がいて、分かりやすかったです。
試験予想もされていて、私は見ていなかったんですが結構信ぴょう性があるとか。

2次試験(12月)まで

2次試験は課題テーマを元に作図と論文となり、インテリアコーディネーターっぽい!感じです。
作図は手書きで平面図、立面図、パース、アイソメのどれかが出題され、どれか一つは着彩まで。 
実際に実務されている人はPCでカンタンに作るそうですが…手書きオンリー。最初は簡単な1図描くのにも20分30分かかり、この道を進めばどうなることか。。なんて悩んでいるどころではなかったです。

■やったこと

1次試験の結果が出る前から、とりあえず2次試験対策が始まりました。これも週一回学校に通いました。
1次からの2次試験まではとりあえず時間が無い!
試験内容は、課題に対して部屋図を描くことと小論文の2課題。時間内に終わらない!!!
初めての受験だったので、寝る時間を削ってでも毎日手を動かしましょう!と先生。1次に増してハードです。。
図を描くような経験がなかった私は、まず線を引く。椅子やテーブル、ソファなど1つ1つを描くことから。
着彩もやってみると基本があり、下地を薄く短時間できれいに塗るなど、何枚もたくさん描いて慣れていくしかないものでした。

■よかったこと

・とにかく過去問を解きまくる。時間も計りちょっとずつでも早く描けるようにしていく。
・いろんな人の着彩したものを見て、良いなと思うところを自分のものにする。
・リビング・ダイニング・寝室の基本セットを何度も描く。
・エスキースに時間をかける。下書き段階できっちりサイズ計って完璧に置く位置を決める。ここには時間をかけ決まったら迷いなく手を動かすだけなので早い!
・課題分に線を引く、配置したものはチェック入れる。課題の漏れを徹底的になくす。実際の試験では多々漏れありました。。やはり焦ります。
・薄い下地色ははみ出してもいいから早く塗る。上から濃い色を塗るのを見越して塗る。
・試験直前は、1日に2課題などひたすらやる!隙間時間にソファセットやダイニングセットだけ描き、描き慣れておく!

あと色塗りの綺麗さも大事とのことで、鉛筆をねかせてキレイに塗る練習。まずはパッと見が大事だそうです。

広い面積塗る色鉛筆は、芯を長めに出したかったので、昔デッサンで鍛えたカッターで削る技術を活用。

■おすすめ

2次対策も模擬試験を受けました。
本試験でもないのに始めは手が震え、色を塗るのに苦労しました。試験でどうなるか自分を把握できておすすめです。時間は絶対に足りないものだという時間の間隔もつかめました。

●使用した画材

色鉛筆:スタビロの15色くらいのセットを持っていましたが、途中で何色か買い足しました。
部屋で多用する木材色のベージュ・ブラウン系(オークやウォルナット、マホガニー系など)植物やソファ用にグリーン系など。
消しゴム:ペン型のは必須でした!
立てられる筆箱:色鉛筆を取り出しやすく、場所も取らないので重宝しました。
ただ、実際の試験では会場によって筆箱も仕舞うように指示されるところもあったようで、練習中便利ですが使えない場合も想定しておくと安心です。私の試験会場では使えました。

■その他

勉強場所:自宅で集中できない時は、喫茶店で2時間など時間を決めて過去問をしたり、シャーペンで出来るくらいの作図をするなど。
出かけた先では路地裏に入り、穴場のカフェを見つけ勉強の時間を取るのも気分転換になり個人的には良かったです。

2次試験からその後

私が受けた試験会場は、大学の教室でした。席を一つ飛ばしで割り当てられ、少し狭かったですがなんとか筆記用具類を設置。会場によっては筆箱などの試験に使用しないものは一切出していてはダメというところもあるそうです。

試験終了し、結果は年が明けて2月です。その前に学校によっては、試験で描いたものを再現し提出すると、事前に合否予測判定してくれるサービスがあったりしました。後で気づく、ここが抜けていた!などの後悔もありつつ、結果を待ちます。
合否はサイトにログインし、自分で確認します。その後、合格していたら結構すぐに登録料を払い、資格書が送られてきて完了です。

登録料を払う期限が結構早いので、注意です!※遅れても多少なら何とかなるそうですが。

■労働教育訓練給付金制度

制度使用させていただきました。これが、2次の学校での講座終了日から1か月以内に申請書提出と書かれておりました。試験後ではなく、講座終了日です!私は忘れていて2か月たっておりました。。。無念!!と思っていましたが、よくよく調べると一応2年間は申請できるそうです。大丈夫でした。

 

最後に、なんだかんだ学校の先生たちのおっしゃる通り、少し無理してでも解きまくる!が単純ですが近道なように感じました。隙間時間にできることをするなど。
資格を取っても活かせないともったいないです。実際のインテリアコーディネーターさんの仕事は多種多様なようで、所属する業界によって仕事の範囲も違います。irashiikurashiの中でも何かできたらと思います。

 

長くなりましたが、勉強後はおうちのインテリアから店舗内装までなるほどと見れるようになりました。ご興味ある方なんだかんだ何とかなるもので、チャレンジしても宜しいかと思います。

ではまた。

インテリアのセレクトショップ irashiikurashi(アイラシイクラシ)